歯周病お悩み相談室 第2回
歯ぐきのケア、何をするのか分かりません。
「歯ぐきのケアって、普通の歯みがきとどう違うの?」「何に気をつければいいの?」
──そんな声に応えて歯ぐきのためのハミガキやハブラシ選びのコツをご紹介。
歯ぐきの変化を放置すると…… 歯周病はどんどん悪化
歯と歯ぐきのすき間「歯周ポケット」から進行する歯周病。ここに歯垢(プラーク)がたまった状態を放置すると、歯周ポケットはより深くなり、歯ぐきは赤く腫れてブヨブヨに。さらに悪化すると、歯が抜け落ちてしまうことさえあります。歯周病が恐ろしいのは、自覚症状がないまま進行してしまうということ。歯ぐきのケアは、自覚症状がなくても早めに取り組むことが大切なのです。
- 健康な歯ぐきは、薄いピンク色でかたく引き締まっている
- 歯垢(プラーク)がたまった状態を放置すると歯ぐきに炎症が起きる。歯ぐきは赤く腫れ、丸みを帯びて膨らむ
- 炎症がよりひどくなり、歯槽骨や歯根膜が破壊され始める。さらに悪化すると歯がぐらぐらに
ハミガキ選びはお口の状態に合わせて デンタルリンスも習慣に
歯周病予防のためには、歯周ポケットの奥まで浸透・殺菌する薬用成分配合のハミガキを選びましょう。歯ぐきのおとろえが気になる場合は、「組織修復作用」や「抗炎症作用」のあるハミガキを。また、就寝中は口内の細菌が最も増殖する時間帯です。寝る前には、殺菌剤配合のデンタルリンスを適量口に含んで20秒ほどすすぎ、ブラッシングすることを習慣づけましょう。
ハブラシは超極細毛を 歯周ポケットもブラッシング
ハブラシは、毛先が超極細のものを選べば、歯周ポケットの奥まで毛先が届きやすく、効果的なケアが期待できます。歯ぐきに出血や炎症がある場合は、毛のかたさが「やわらかめ」のものにすると、優しいみがき心地で安心です。
もっと知りたい! 歯周病のこと
※歯周病は歯肉炎・歯周炎の総称